リハビリテーションセンター紹介
当院は平成20年9月に日田・玖珠地域のリハビリテーション専門病院として開院されました。それ以来、『献身・対話・調和』という病院理念を念頭に日田・玖珠の方が生活の場である地元でリハビリテーションが行えることを目的としてきました。マンパワーや施設の充実を図るとともに標準的なリハビリテーションが提供できるように取り組んでいます。現在は、『回復期から在宅生活まで』『医療から介護まで』と一連のリハビリテーションサービスが可能となりました。
リハビリテーションセンターの7つのポイント
1-3つの部門による連携したリハビリテーション
リハビリテーションセンターは、『外来部門』『回復期部門』『在宅部門』の3つに組織化され、各部門に充足した専門の療法士(セラピスト)を配置しています。
それぞれの部門にリハビリテーション室が完備され、トレーニング機器をはじめ日常生活の動作練習が可能な設備や特殊な機器等を揃え、充実したリハビリテーションができるようにしています。また、各部門が細かく連携し、入院生活からスムーズに在宅生活に移行できるように退院前訪問や訪問リハビリテーションを実施し家庭や地域での生活を支援しています。
2-365日リハビリテーションの提供
入院の方には365日リハビリテーション(休日リハビリテーション)を提供します。
日曜日はもちろんですが、ゴールデンウィークやお盆休み・年末年始でもリハビリテーションが可能です。平成25年度の実績では、休日でも1人あたり平均3単位以上(60分以上)のリハビリテーションを実施しました。
3-カンファレンス、回診による情報交換・情報共有の徹底
入院の方に対して、医師を中心に看護部とともにのリハカンファレンス、週2回(火・金)のリハ回診を実施しています。
病棟での生活状況やリハビリテーション内容に関して情報共有の徹底を図り、在宅復帰に向けた自立生活の援助を看護・リハビリテーションスタッフ一同が共通認識の基に展開しています。なお、外来の方に対しても、カンファレンスを実施しており、生活から趣味活動まで援助できるようにしています。
4-チームアプローチによる生活までの支援
入院の方には看護師、専門療法士が各患者様に対して担当制で対応しています。また、ケアマネージャーやデイケアの担当を含めてチームを結成し、身体機能や生活状況を把握した上で家庭生活までの支援を行っています。
5-設備の充実
当院には、九州でも数少なく大分県では最初に取り入れたアルターGという反重力トレッドミルがあります。整形外科疾患のみならず中枢神経疾患や心肺機能トレーニングとしても有効であり、多くの方に利用して頂いています。また、パワーマシンやエルゴメーターなどの自主トレーニング機器や平衡機能計(Gait View)や筋硬度計など測定機器の充実も図っており、客観的根拠に基づいたリハビリテーションの展開に留意しています。
6-精力的な学術活動への取り組み
セラピストのスキルアップに向けて精力的に学術活動に取り組んでいます。週に1回の院内勉強会や触診勉強会、月に1回の院外講師勉強会を企画し、知識の研鑽や学術活動への意識付けを図っています。院外講師勉強会は平成22年1月より開始し、他施設のセラピストにも参加頂くことで活気ある勉強会となっています。結果、勉強会で得られた知識や技術を患者様や利用者様に還元していくことを最大の目的としてします。
7-膝専門外来クリニックとの業務提携
当院は福岡県にある江本ニーアンドスポーツクリニックと業務提携をしており、月に2回の膝専門外来が行われています。変形性膝関節症が初期の場合にリハビリテーションが重要な事はもちろんですが、関節鏡や人工関節が適応の場合、術前・術後のリハビリテーションも更に重要になります。そこで当院では江本ニーアンドスポーツクリニックで行われている最新の手術や膝に関する知見の習得のため理学療法士が研修に出向いております。